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辰巳芳子 慎みを食卓に―その一例

辰巳芳子 慎みを食卓に―その一例
辰巳 芳子
日本放送出版協会
売り上げランキング: 266568
昔ながらの和食の基本のレシピですが、家族のためにからだに優しい和食を作りたいと思ったらよい本だと思います。 何故か辰巳さんの料理本は身が引き締まる思いがします。 食について色々考えている人にはとてもよいです。
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ニッポン硬貨の謎

ニッポン硬貨の謎
ニッポン硬貨の謎
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北村 薫
東京創元社
売り上げランキング: 289054
1970年代後半、来日したエラリー・クイーン(探偵であり作家の虚構人物の方)が解決した事件について記された未発表原稿が発見され、それを北村薫氏が翻訳したという体裁。 本格というのはダブルミーニング。本格ミステリの草分けの一人であるエラリー・クイーンの国名シリーズを扱うということで、ジャンルとしての本格。そして、未発表原稿という体裁のパステイーシュの王道な手法をとりつつ、実にクイーンスタイルを踏襲し、クイーン論まで展開してしまうという、ファンノベルのスタイルとしても本格派なのである。 脚注のお遊び(これは、作中で展開するクイーン論にも呼応している)や、文体の模倣...初めて日本を訪れた外国人目線のズレや、作品が固まるまでに派生してしまった事実誤認の表現が、脚注のツッコミともあいまって、実にいい塩梅にリアル...など、未発表作品の翻訳の雰囲気が良く練れている。 一方、北村薫としての作風も失うことなく作品は構成されている。北村氏といえば、ドラマ部分での人間描写の鋭さも魅力の作家である。美や温もりなどを馥郁たる描写で紡ぐ一方、鮮烈なまでのドス黒さを一閃させる事もできる。 本作では先述の通り、ある種の人には神にも等しいエラリー・クイーンが日本にやってきたらというifのシチュエーションを設定し、神様と幾許かの時を共に過ごすのみならず、ラブコールと同義の作品論を開陳したり、極めつけは共に難事件に立ち向かうという、願望従属のファンタジーである。その、淡い温もりのある色調の風景に、幼児連続殺人事件という漆黒の悪意が吹き抜ける。 この事件の選定の趣味が、なんとも北村節だなぁと思ったのは俺だけではあるまい。 以前創元社より上梓されたアンソロジー『五十円玉二十枚の謎』に対する、エラリー・クイーンの回答という趣向も楽しい。敬意と愛情に満ちた、だが、才能無くば実現不可能な、極上のパスティーシュ作品である。
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玻璃の天

玻璃の天
玻璃の天
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北村 薫
文藝春秋
売り上げランキング: 187139
こんなに圧倒されたのは、久方ぶりです。 もちろん、ミステリーとしての謎解きの面白さもありますが、この作品はそうした枠組みを超えています。探偵役に花村英子という女学生、しかも昭和初期のエリート階級のお嬢さんで、一人での外出も出来ないような、およそ探偵には似つかわしくない人物を置くという意外性のある設定から、そこに展開される昭和初期の風物の見事な描写、それもそうした描写にぴったりとマッチした文体で読むものを引き付けずにはおきません。 更には、戦争や思想統制に対する強い反対のメッセージがあります。 この作品は、ミステリーを超え、大衆小説の枠組みさえも超えた、文学的な香りの高い素晴らしい傑作になっています。
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船泊まりまで

船泊まりまで
船泊まりまで
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片山 恭一
小学館
売り上げランキング: 620231
どうしても最初に帯に書かれた文字を読んでしまうものです。私は帯裏の文から悲恋ものかな! と思いながら読ませていただきましたが、期待は見事に裏切られました。 世間から見れば少し変わった夫婦に見えるかも知れない二人が、種々な問題に遭遇しながら、やがて妻は精神崩壊ではないかと思える程に・・・・・ その時、夫はひたすら妻の傍を離れずに・・・・・ 多くの人々が結婚という路を選択した時に聞くであろう「病める時も、そしてまた健やかなる時も・・・」と言う言葉、幸せの絶頂期にいる二人には単なる儀礼的せりふなのだろうが、この夫婦の様な問題を抱えた時、はたして本当に支え合う事が出来るのだろうかと思う。崩壊していく妻の精神状態を、自分も妻の心と同じレベルで感じとってあげらるのだろうか! それが出来た時「忘れないでね。あなたを探している、わたしがいたことを、いつまでもおぼえていてね。」と言う帯裏の文章に繋がるのだと・・・・・ 久々の言葉にならない感動を覚えました。
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毛づくろいする鳥たちのように

毛づくろいする鳥たちのように
辰巳 芳子 中谷 健太郎
集英社
売り上げランキング: 407474
料理家・随筆家辰巳芳子さんの「食に込めた命へのいたわり」と、湯布院の名旅館亀の井別荘主人中谷健太郎さんの「村を美しく開く闘い」が重なり合う、スローな時代の道しるべ。
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